041-045

041


【砂道】

僕は取り込まれていた
姿など無い朦朧(もうろう)者に
この頃毎日に飽きていたから
拒む事なく力を抜いて堕ちていく




042


ラ ラ ラ 二十年
アナタについてきたアタシが
なにかを決意した

「さよなら」を告げて

二十年前にはあったドキドキを
また味わいたいから




043


【僕は音色】

皆で一斉に鳴らしたこの笛の音が
僕のだけ違う音を奏でてる

その理由を誰も知るよしもない




044


【同じ人を探すことにした】

君はありきたり、
だから君は一人じゃない




045


愛しさのあまり死んでしまった蝶へ
暮れた夜空の光にとうた
いかれた僕と壊れた君と
泣いて悔やんだあの日の出来事

【序章】

明日から僕らはどうなってしまうのだろう