1-5
001
空を飛びたいと思ったとき
背中に翼はないけれど
何もやりたくないときに
背中を押されるのは何故だろう
【望まないときこそ人は何かに満たされる】
それを不運だと人は嘯く (自らの願望を隠したまま)
002
飛び出したいけどそこには窓ひとつなく
見つめたいけど目が何かに閉ざされて
口にしたいけど声が出ない
今までできてた事全てが
一瞬で出来なくなった
瞬間私は、自らの舌をきった
【"自由"のない
この世にサヨナラ】
(それは前から知っていたのに)
003
くるクルくるクルくるクルまわる
そんな世界の何処かで
【かざぐるま】
フーと息を吹きかけるとカンタンにまわるかざぐるま
と
小さな小さなことから人の人生は絶たれ、産まれる地球
似ている気がする。似てない気もする。
(ただ、美しいという所は同じ気がする)
004
前までならば
背伸びをする余裕があった
でも今はもう
そんな余裕は何処にもない
【過ぎ去りし後姿】
(ねぇ...置いていかないで)
005
昔、周りは皆大きくて絶対勝てっこなかった
僕がたおせるのは、ちっちゃなアリさん位
だから、巣に水を流したり・・・よくしたっけ
それから何年か月日は流れ、気付いた事は
アリにも命があるということ
昔の小さな僕にも、アリさんにも同じ命があるのだと
【アリさん】
明日、お墓をつくろう。(いったい何個作ればいいんだろう・・・)